一日一工夫

苦手な家事を少しでも楽にするための試行錯誤の日々を綴っています。

【空港勤務20年選手が選ぶ】機内持ち込みバッグとその中身 長距離路線編

ロンドンの空港で働いていた頃、里帰りで日本との間を数ヶ月おきに往復していました。飛行時間片道約11-12時間ほど。狭い空間でじっとしているにはなかなかハードな長さでもあり、機内での過ごし方については試行錯誤を重ねてきました。加えて毎日何百人とチェックインをしたり、離着陸前後に客室に入った際に日々お客様の持ち物を観察(?)する中で必需品認定したアイテムもいくつか。今日はそれについて書こうと思います。

1.機内持ち込みバッグは何を選ぶ?


ずばり
・ファスナーつきで
・大きめの
・自立する
・ショルダーバッグ
これが最高だと思います。LL BEANのキャンバス地のトートで上がファスナーで閉まるものをもう何年も愛用しています。その前にはナイロン製で台形の大きめトートを使っていました。私は身長がとても低く(150センチ台前半)、頭上の荷物入れに手が届きません。それに、荷物の出し入れにいちいち立ち上がりたくないので、いつも前の座席の下に収納しています。このとき
・寝かせても中から荷物が飛び出てこない
・防犯にも優れている
・飛行機が水平飛行に入って荷物を好きなところにおいてもいい時間帯には足を乗せたりもできる
という点が本当に便利。機内での快適に一役買っています。
大きめなら免税店で買ったお土産も一緒にたくさん入れられるので、上の荷物置きにお土産袋を置いて取り忘れたまま飛行機を降りてしまった!(1便に1人以上はいらっしゃいます)という事態も防げます。



2.バッグの中身は?

必ず入れるのは以下のものです。
□ブランケットがわりの大判ストール・もしくはポケッタブルダウン

      • 欧米人は暑がりです。冬場でも機内では半袖やキャミソールのような服装で過ごす人もいるくらい。なので外資系の航空会社は特にブランケットのスペアがありません。加えて空調の設定も低め。なので大判ストールや小さくたためるダウンは重宝します。

□使い捨てマスク
□リップクリーム
□ワセリンなどの使い回しがきく保湿クリーム
□のど飴

      • 機内は非常に乾燥しています。マスクがわずらわしいからとつけずにいて何度その後声がかれたか・・・。せっかくの旅行や里帰り先で体調を万全にするためにも是非マスクは持って行ってください。中に濡れたペーパーを入れるようになっているタイプもありますね。それに、マスクがあればお化粧を落としても顔が隠せます(笑)。小さいジャーに入ったワセリンは、リップクリームにも、お肌の乾燥防止にも役立ちます。

□歯磨きセット
□レジ袋

      • あめを食べた包装紙とか、食事の回収後まで取っておいた飲み物の紙コップとか、ウエットティッシュなどなど、一時的に捨てるのに便利です。

タブレット端末(読書や動画鑑賞用)と充電ケーブル

      • 以前中東系の航空会社を利用した際、見たい映画がひとつもなかった!!!(爆笑)ということがあったので、機内コンテンツが充実してなさそうな航空会社を利用する際は必需品です。

□常備薬(頭痛薬/胃腸薬/鼻炎などのアレルギーの薬

      • 日系の航空会社は一般的な鎮痛剤や風邪薬などを一応用意していますが、使い慣れたものに越したことはありません。

□お菓子

      • 機内食などが口に合わないときは空腹をしのげます。

□タオル/ポケットティッシュ/ウエットティッシュ

      • 何かと使います。

□SIMを入れ替えるためのピン

      • 現地に着いて、あるいはトランジットの空港ですぐにSIMを入れ替えたいときに手元になくて焦った記憶があります。その時思いついたのがピアス!おもむろに耳から外して無事電話に差し込み、交換出来ました。安全ピンでもいいかも。私は機種変のたびについてきて複数持っているうちのひとつを旅行用ポーチに入れています。

□コンタクトの替えとメガネ・目薬
□スリッパ

      • これは賛否両論ありますね。緊急時のために靴は絶対脱がないとおっしゃるお客様もいました。また、年間20往復くらいされるお客様は、靴下をはいていてもはけるマジックテープ式のサンダル(名前が分からない)をいつもはいてこられてました。むれないしぬげないしいいと思いました。


こんなセットを作っておいて、荷造りのタイミングで入れ替えと補充をしています。水色のポーチ(100均)にはパスポートとボールペンと通貨の入れ替え用のお財布、現地の交通系カードなどを入れています。SIMとピンも忘れずに・・・。

3.おまけ・・・服装について
機内でスウェットに着替える方も多いですが、荷物になるし着替えも面倒・・・という時は「チュニック+レギンス」が一番です。デニムは長時間フライトでは血行のさまたげになりますし、スカートは座る体勢を変える時にめくれる心配があります。ならばフレアパンツ・・・というとこれまたトイレの床につきやすい。というわけで、私はいつも短めワンピースのしたにレギンス、と決めています。

ちなみに旅行は好きだけど荷造りは苦手とおっしゃる方は多いと思いますが、私ももちろん(?)その1人でして、ある日客室乗務員の友人に聞きましたら、それくらい荷造りの頻度が多いと化粧品やシャンプーなどの消耗品はもうフライト専用にしていちいちスーツケースから出さないそうです。
だからそんなに大変じゃないと言っていました。確かに。

備え万全に、快適な空の上の時間を!