一日一工夫

苦手な家事を少しでも楽にするための試行錯誤の日々を綴っています。

遅発型フードアレルギー検査を受けてみた【カンジダ菌と発酵食品】

子供の頃から気管支喘息やアレルギー性疾患等、様々な体調不良を抱えていました。
大人になって喘息は治りましたが、それと入れ替わるかのように始まった頭痛・・・。
そして、謎の倦怠感。
シフト制の仕事をしていた頃は起床・就寝時間が毎日違ったこともあり、それも一因だったとは思いますが、規則正しい生活に戻ってからも一向に抜けず。
家事がなぜ苦手なのかと言ったら、とにかく身体が重いから・・・なのです。

頭痛をどうやって治そうか?ありとあらゆることを調べては試しましたがいっこうに改善されません。
頭痛の他にも倦怠感、不健康な食欲、体重増加・・・。
ところで、毎年ありとあらゆる「スーパーフード」「ダイエット法」が出てくるのに、いっこうに決定版が出てこないのはなぜでしょうか?
20年あまり調べて考えて私が出した結論は「人はそれぞれ毒になる食べ物と薬になる食べ物が違う」ということでした。

さらに調べてみると、うつや倦怠感、頭痛などの原因不明の症状には「遅発型フードアレルギー」なるものが関係している可能性があるということが分かりました。
遅発型なので、例えば山芋を食べると唇が腫れる(私がそうです)といったようにすぐに分かりやすい症状がでるわけではなく、数時間から1-2日後に
頭痛や倦怠感などの症状になってあらわれるというもので、もし自分にそんな症状を起こす食べ物があるのなら知りたいと思いました。

ネットで検索するとAmazonなどで検査キットを購入し、自分で(おそらく海外の)検査機関にサンプルを送る方法と、クリニックで検査してもらう方法があることを知りました。自分で購入する方が安価ですが、私は検査結果をきちんと解析してほしかったのでクリニックで調べることにしました。



予約当日、10ページあまりにもおよぶ体調に関する詳細な問診票に記入した後、採血をしてその日は終了。
1ヶ月後に結果を聞きに再度クリニックに足を運び(おそらくクリニックで検査した場合も、サンプルは海外に送っているものと思われます)、検査結果を見ながら詳細に説明を受けました。

検査を受けてから結果を聞きに行くまでの間、勝手に「グルテンに不耐があるのかもしれない」と思い、1ヶ月パン、うどんなどの麺類、ケーキ、クッキーなどの小麦粉製品の摂取を控えてみました。仕事の昼食にパンを食べると午後強い眠気をもよおすのと、数時間後に異様に空腹になることが多かったからです。小麦粉はパンやうどんだけではなくて、カレーのルウや醤油、市販のドレッシングなどにも入っているのでなかなか大変でしたが
不思議なことに、1週間摂取をやめてみたら食べたいという気持ちがなくなっていました。
パンや麺類に加え、ケーキやクッキーも食べてはいけない大変さを紛らわせるため、大福などの和菓子やヨーグルト、プリンやゼリーなどは食べていいことにしてその1ヶ月を乗り切りました。

検査の結果も出ていないのにせっせと小麦粉フリーを勝手に続けること1ヶ月。パンもケーキも我慢してるのだからとプリンやヨーグルトをおやつにしていた私に衝撃の結果が。

もっとも強いアレルギー反応を示していた食材、それは「牛乳」(正確には牛乳に含まれるカゼインというタンパク質)でした・・・。
ガーーーーーーーン。
牛乳はもちろん、チーズもヨーグルトもダメ。
牛乳の害については以前からさんざん書物などで読んで分かってはいたのですが、この世で一番好きな食べ物がチーズ、という私にとってはトホホな結果でした。
あとでレポートを読み直して分かったのですが、この反応が出やすいのは「好物で頻繁かつ長年食べているもの」だそうです。
ワイン飲みながらチーズも、セブンのラテも大好きだけどこれからは控えないといけません。ショック。

次に大きな数値が出たのが「卵」、あんなに警戒していた小麦にはさほど大きい数値は出ておらず、許容の範囲内。
意外だったのは、キャベツ、オレンジ、コーン、アンコウや鯛(!)などの魚類にも強い反応が出ていたこと。
キャベツの千切り大好きだから、これも食べ過ぎたのかなぁ。検査を受けていなかったら、健康になると信じて食べ続けていたことでしょう。

そして、もう一つの発見。パンを食べて調子が悪くなる気がするのには理由がありました。
それは「カンジダ菌の異常増殖」です。

カンジダというのは体内に常在する真菌(カビ)の一種で、普段は善玉菌のえさになるなど害のない菌なのですが、食生活や生活環境、抗生物質の摂取などにより腸内環境が乱れると異常繁殖して腸管粘膜を傷つけ、そのことに身体が防御する反応をすることで炎症が起きるほか、その腸壁の傷から未消化のタンパク質が漏れ出してしまう「リーキーガット症候群」の原因になるとのことです。
やたら甘いものを欲するのは、このカンジダが糖分をえさにするからだそう。そして、パンを発酵させるときに使うイースト菌カンジダを増やす原因になるということでした。

意外だったのは、腸内環境のためにせっせと食べていたキムチや納豆、ぬか漬けなどの発酵食品は、カンジダを減らすトリートメント中には摂取しない方がいいということ。1-2ヶ月、サプリや食事などで菌のバランスを整えた後には積極的に摂取するといいようです。ただこれは、カンジダを減らす何らかのアクションをしている時にのみ当てはまるもので、そうでない場合はもちろん摂取した方がいい食材だと思います。

遅発性アレルギーを誘発する食品は、大体3〜6ヶ月は摂取を控えたらあとはほどほどになら食べてもよく、また、摂取を再開した後に急性症状が出るのを防ぐために、除去している期間であっても1日3食X7日間=21食のうち、1-2食は摂るようにと言われました。まるっきり食べれなくなる訳ではないので、今のところさほど辛い思いもせずに続けられています。

自分の結果を見て、見事に好物ばかりだったのはショックなのはもちろんですが、同じものを食べ過ぎずにまんべんなく食べることが大切なのだと気づかされました。今後6ヶ月は、チーズは週末のお楽しみ、コーヒーに入れるミルクはアーモンドミルクやライスミルクで代用するなど試行錯誤の日々です。

食事は健康の基本。いかに流行っていても身体によさそうでも、それが自分に合うかどうかは本当に調べてみないと分からないのだということがよくわかりました。半年・・・長いけど、終わればまた食べられるし、何より体調のいい毎日が手に入るのであれば引き換えに手に入るものは大きいと思います。